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第4回中日戦略対話の意義はどこに?
   2006-02-13 17:11:24    cri

 中国と日本の第4回戦略対話は10日から11日にかけて、東京と新潟で行われました。中国の戴秉国外務次官と日本の谷内正太郎外務次官はそれぞれ代表団を率いて参加しました。これは去年10月第3回中日戦略対話以来中日間のハイレベル対話です。去年10月、日本の小泉純一郎首相が第3回対話の最後一日に靖国神社を参拝し、中日間のハイレベル往来の全面的中止を招きました。そこで、今回の対話は各方から注目を集めています。第4回中日戦略対話の意義はいったいどこにあるのか。北京放送の記者はこのほど中国社会科学院日本研究所の金煕徳研究員をインタビューしました。

 金研究員の分析によりますと、第4回戦略対話は今まで行われた三回対話を基本に、更に全面的対話の方向へ進み、一部の成果を収めたということです。

 「今回戦略対話における最も重要な意義の一つは、小泉首相の靖国参拝による中日指導者の相互訪問が中止された情況の中で、戦略対話は中日関係を保つ最も大切なルートの一つで、ハイレベルの交流の一つでもある。今回対話の具体的議題について、戴秉国外務次官は単刀直入に靖国神社問題に言及し、靖国問題は最も重要な政治的問題だと指摘し、中国政府と中国人民の立場をはっきりと伝えた。また、両国の友好関係を重要視し、歴史を鑑に中日関係を全面的に発展させていく方針と政策を改めて表明した」と金研究員は述べました。

 2日間に亘る正式対話の中、中日双方は歴史、安全、東海問題をめぐって総合的対話を行い、これら問題の解決案を探りました。金研究員は、「中日代表は双方の政府に対話の情況を報告し、次期の中日交流を大いに促すだろう」と確信しています。

 報道によりますと、正式対話のほか、戴秉国外務次官は多くの日本の政府高官と接触しました。日本の実力派と会見した際、戴秉国外務次官は当面の中日関係や共に関心を持つ問題について意見を交換し、重要な成果を収めたということです。

 これまで行われた三回の対話と違い、第4回対話は低調で、会談の具体的内容は披露されていません。これについて、金研究員は「当面の中日関係に現れた問題により、中日戦略対話は制限的なことになりかねない」と述べました。

 「当面の中日関係における一番大きな問題は、小泉首相の靖国参拝による中日指導者の相互訪問の中断だ。これは中日国交樹立や国交正常化、中日関係の発展の根本的政治原則など基礎問題に及んでいる。このような情況で行われた次官級戦略対話には限定されたところがある。対話は問題を解決する場ではなく、対話を通じてその内容を決断権のある指導者に報告する。双方は実務的な態度で率直に対話し、余計なトラブルを避けるため、一部の問題は輿論に公開して討議できない。これは中日関係の制限性を現す一方、双方が対話の意向を持ち、交流のルートが順調であることも現している」と述べました。

 金研究員は更に、今回の中日戦略対話はこれが最後ではなく、これからも第5回、第6回対話が続くだろうとの考えを示しました。

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