パレスチナ評議会は27日、ラマラとガザでそれぞれ特別会議を開き、イスラム原理主義組織ハマスの指導者であるハニヤ新首相が提出した閣僚リストを討議しました。
ハニヤ氏は席上、「ハマスをはじめとする新政府は中東問題関連4者と接触したい」との考えを表明しました。
今回の特別会議では、評議会のメンバーがこの閣僚リストと施政綱領を審議してから、29日に信任投票を行うことになります。
ハニヤ氏は席上、「新政府はロシア、EU、国連、アメリカの中東問題関連4者と会合し、地域紛争の解決案を見出し、この地域の平和と安定を実現させていく」と述べると同時に、中東問題関連4者と国際社会が公正な立場にたち、この地域の公正、かつ全面的な和平を実現させるよう呼びかけました。
ハニヤ氏のこの発言を受けて、アメリカ国務省の報道官は当日、「ハマスはまず、暴力活動の放棄、イスラエルの承認及びパレスチナとイスラエルが達成した各項目の協定の遵守などの条件を満たしてこそ、アメリカは初めて新政府と接触し対話を行うことを考慮する可能性がある」と述べました。
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