レバノンとシリアの関係筋は22日、国連の国際独立調査委員会によるレバノンのハリリ元首相暗殺事件の報告書について、それぞれ見解を発表しました。
レバノンのフアード・セニオラ首相は当日夜、内閣特別会議を開き、国際独立調査委員会の報告書に賞賛の意を示したうえで、「報告書の発表は、シリアとの友好関係に影響しない」と述べました。
同日、ラフィク・ハリリ元首相の息子サアド・ハリリ氏は、サウジアラビアでのテレビ中継で、国連の調査報告を歓迎する声明を発表し、国際法廷によるハリリ元首相暗殺容疑者の裁判を求める姿勢を表明しました。
また、シリア外務省も22日、「ハリリ元首相暗殺事件の調査で、調査委員会との協力が不十分」という批判を拒否し、「調査が終わるまで、国際独立調査委員会と引き続き協力する」との声明を発表しました。
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