国際原子力機構(IAEA)のフレミングスポークスマンは23日、ウィーンで、EUが修正したイラン核問題を巡る決議草案を理事会会議に正式提出したことを明らかにしました。
関係筋によりますと、イギリス、フランス、ドイツ3国が起草したこの決議草案は、国連安保理付託を見送ったものの、イランが「核拡散防止条約」の義務に違反していることを明記しています。草案は、理事会にイラン核問題決議の執行状況を説明するようエルバラダイ事務局長に要求し、また、いつ、どのような形で国連安保理に報告するのか、理事会の決定を求めています。さらに、EUとの交渉で承諾したことを履行するようイラン側に要求することも盛り込まれています。
一方、ロシアと一部の非同盟国は、この決議草案に保留的な態度を示し、緊急討議を行ったということです。
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