欧州委員会のマンデルソン通商担当委員は19日ブリュッセルで、「EU・欧州連合は、12月に中国の香港で開かれるWTO・世界貿易機関閣僚級会議で、農産品貿易協議の合意に努力するつもりだが、その前に、各先進国の譲歩が必要だ」と表明しました。

　市場進出認定制度をめぐる欧州議会のシンポジウムで、マンデルソン通商担当委員は、ドハ会合で最終的に合意に達するには、先進国は農産品貿易自由化問題で実質的な譲歩をしなければならないと述べ、「それまでに、EUはいかなる行動も取らない」と表明しました。

　マンデルソン通商担当委員はまた、サービス業の国際市場における開放をめぐる交渉に実質的な進展がないことに懸念を示し、EU諸国が市場をより開放し、積極果敢に対応するよう呼びかけました。