国連の合同エイズ計画のピーター・ピオット事務局長は2日、日本の神戸で、「アジア太平洋地域はいま、エイズ発病率のピークに直面している。この地域の諸国はより効果的な措置を講じて、エイズの蔓延を抑制しなければならない」と述べました。
ピオット氏は当日、第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議で、「コンドームの使用率が低いこと、エイズの検査率が低いこと、麻薬の注射常用者が増えたことなどはこの地域のエイズ蔓延における重要な原因となっている。エイズを適時に効果的に予防できなければ、アジア太平洋地域では5年内に新たな感染者が120万人増加するだろう」と述べました。
ピオット氏は、さらに、アジア太平洋諸国が協力し、2010年までに若者のエイズ感染率を25%低下させる目標を実現するよう希望しています。
最新の統計データによりますと、アジア太平洋地域のエイズウイルス感染者はすでに800万人を超えているとのことです。
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