「焼冷麺」って聞いた瞬間、どんなイメージが浮かびますか。
私は最初、超~固い食べ物だとイメージしました。
冷麺ですから、固めですよね!
そして、固めの冷麺を焼くなんて、絶対もっと固くなるはずだと思いました。
さぁ、どんな物でしょうか? 今日はこの「焼冷麺」を「北京の美味しい表情」としてご紹介したいと思います。
[焼冷麺」は細く切る前の冷麺の生地を使います
2009年日本から帰国したばかりのころ、瀋陽にいる父が「焼冷麺」の話をしてくれました。食べてみたいなあと思いましたが、わざわざ探すと、案外見つからないものです。あれから4年、ずっと気になっていたこの「焼冷麺」が突然、局の近くに現れたんです。もう見逃さないよ!
私が調べたところでは、「焼冷麺」は1999年前後、中国黒龍江省密山市のある中学校の前の屋台が発祥とされています。冷麺は元々朝鮮族の伝統的な食べ物で、中国の朝鮮族はほとんど東北で暮らしていますので、「焼冷麺」の屋台には「東北焼冷麺」という文字がよく書かれています。当初は冷麺の揚げもの、炭火焼、鉄板焼の3種類がありましたが、今まで続いてきたのは鉄板焼しかないそうです。また、地方によって作り方の順序もいろいろです。
私が出会ったのはハルビン式のようです。細く切る前の薄くのばした冷麺をそのまま使います。ハルビン式では、鉄板に油を塗り、その薄いハンカチのような冷麺の上に生卵を乗せ、更に玉ねぎ、砂糖、クミン(香辛料)、酢、味噌など加えて、最後にソーセージを巻き、ヘラで食べやすく切って完成です。
どうですか、どんな味するか想像できますか。お酢がきいてて、焼き物の濃い味を抑えていると思います。後味がさっぱりしているのがポイントで、結構いけます。北京では一人前6元(約100円)、小腹が空いた時もいいですし、酒のつまみとしても良い相手になりますよね。
はい、今日は北京の美味しい表情―「焼冷麺」をご紹介しました。(トントン、大野)
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