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北極の浮氷は「汚れている」?

2010-08-03 12:51:56     cri    

 極地の氷といえば一般には真っ白で透明な光景が目に浮かぶだろう。しかし中国第4回北極科学観測隊が探査船「雪竜」に乗って北極海に到達し、初めて北極の浮氷を見たときには、驚きのあまり自分の目を疑った。北極の浮氷は「汚れている」のだ。「汚れた」氷が形成された原因について観測隊の科学者たちは、北極海沿岸の陸地や大気などの要素の影響を受けたためだろうと見ている。南極大陸をとりまいて円形に分布する南極海の氷とは異なり、北極海の氷は北極海とその周辺海域に分布している。南極大陸は1年を通じて氷で覆われ人間は住んでいないが、北極海の周辺は全て人類が居住する大陸で、砂埃や大気など陸から生じる物質が海の氷に流入することは避けられない。また、海の氷には緑藻の一種が生息しており、この黄褐色の生物は海の氷の中部や下部に分布する。海流が小さい場所ではこの緑藻の群れは氷の下部に下がり、まるで厚い「芝生」のように氷の下部に分布する。この緑藻は栄養が豊かで、熱量が高い。冬には緑藻は種のように氷の中に蓄えられ、夏になって氷が溶けると、氷から離れて陽光や海水中の栄養を十分に利用し、急速に成長、繁殖する。大部分の緑藻は海の底に沈んで海底の生物の餌となり、海洋の食物連鎖の重要な一部を構成する。(編集YH)

 「人民網日本語版」2010年8月2日

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