この間の休日、王小燕アナウンサーに連れられて秋の朝陽公園を散策してきました。
(こちら、または左の図をクリックすると音声が聴けます>>)
北京東部の朝陽区にある朝陽公園は、北京を代表する公園だといえます。敷地は広く、散歩しているとゆったりとした気分になります。レンガ色のタイルが敷かれた歩道沿いには葉がすっかり黄色くなったポプラの木が並び、冷たい風の中で凛々しく聳え立っていました。木々たちは公園の周りを取り囲むように建っている高層ビルをすっかり覆い隠し、青空を切り取っています。朝陽公園はまるで大都会のオアシスでした。
日曜の昼下がり、公園にはベビーカーに乗った子供から杖をつくお年寄りまで、様々な人が集まっていました。その中で、一際目を引いたのはタキシードとウェディングドレスに身を包んだ若いカップルでした。彼らは芝生の上で写真撮影をしていました。中国では、結婚式をあげる前に記念写真アルバムを製作する習慣があります。カップルの幸せそうな笑顔から、彼らがゴール・イン間近であることが伺えました。
園内には芝生や樹木など、緑が生い茂っているだけでなく、様々なアミューズメント施設がありました。サッカーグラウンドやテニスコート、遊園地。公園中央の「万人広場」では音楽のライブが毎月行われ、さらにSONYの科学博物館「ソニー・エクスプローラサイエンス」では子供たちに科学技術を紹介しています。さらに、東門を入ってすぐところにはブッシュ大統領も観戦に訪れた北京五輪のビーチバレー会場がありました。
「チリンチリン」と、鈴を鳴らしながら走ってきたのは二人乗りの4輪自転車でした。公園ではこのほかにも電動のミニ・カーをレンタルすることが出来ます。なにせ大きな公園ですから、歩いて回ろうと思えば一日がかりです。
私たちは目標を定めて、ビーチバレー会場を目指すことにしました。 道に沿って歩いているうちに、メリーゴーランドから流れるメルヘンな調べや子供たちのはしゃぐ声が近づいてきました。園内の遊園地にたどり着いた様です。私が目の前の情景に気をとられているうちに、小燕さんがなにやら見つけたようです。遊園地の池にビニールの筒がいくつも浮かんでいました。その中にはなんと人が乗っていて、水の上を転がっていました。こうした人が乗れるビニールの筒は、最近巷ですごくブレイクしているようです。私自身も、何度か見かけたことがありました。今までは子供たちが遊んでいるのを眺めるだけでしたが、今回は小燕さんの勢いに連られ私も乗ってしまいました。二人でひとつの筒に入って沈まないかと内心すこし心配でしたが、400キログラムまで大丈夫だと管理員の方が教えてくれました。
寄り道もしたので、目的のビーチバレー会場にたどり着くころにはすっかり日も暮れてしまいました。北京五輪のスローガン「ひとつの世界、ひとつの夢」が書かれたのぼりがまだ撤去されていないのを見て、「夏の感動がよみ返ってくるね」と小燕さん。目の前の広場をあの時どれだけの人が埋め尽くしていたのかと、思わず考えてしまいました。
気軽にリフレッシュできる身近な場所。私にとって朝陽公園はそんなところです。
日曜の公園では、遊具に興じる子供たちや記念写真を撮るカップル、落ち葉拾いするおじさんなど、いろいろな人たちに出会いました。
公園での見聞は、近いうちに音声でお届けします。どうぞお楽しみに!(文:じゅんじゅん、散策人:王小燕、黄恂恂)
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