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中国社会科学院外国文学研究所 許金龍さん(下)

2010-10-07 21:55:45     cri    

■日本の青年作家の群像「底辺の人物から希望の光を放つ」

――今回の会議に出席した日本の青年作家の群像を描いていただけますか。

 まず、日本代表団の団長―中村文則さんから描いてみようと思います。芥川賞、野間文芸新人賞、大江健三郎賞などの受賞者である、中村文則さん(1977-)は大学で「個人的な体験」などの小説に興味を持ち始め、社会学的な「人間」、「世界」と「社会」の内部関連に気づきました。デビュー作の「銃」は大江さんの初期作品の特徴を著しく反映しています。その特徴は文学を借りて社会問題を批評することです。「何もかも憂鬱な夜に」の中で、彼は社会の底辺に生きる人々の絶望的な生活を描きながら、「わずかな希望でも読者に感じさせたい」という作家の社会的責任を果たしています。

 男性主導の日本社会に対抗するため、日本の女性は結婚しない、子供を生まない、晩婚などのいろいろな手段で男性的社会への不満や反抗を表現します。その対抗意識は、日本女性作家の作品にも反映しています。山崎ナオコーラさん(1978-)の「この世は二人組ではできあがらない」と村田沙耶香さん(1979-)の「星が吸う水」はそういう作品に属します。

 文芸賞の受賞者の村田沙耶香さんは「セックス」で女性の付属地位を描写し、男性的社会を批判します。それに対して、青山七恵さん(1983-)は女性の精神的な成長ぶりに、より注目します。青山さんの「窓の灯」、「ひとり日和」、「魔法使いクラブ」などの作品の主人公は親戚、同僚、同級生とうまくコミュニケーションを取れず、性格がおかしい若い女性や少女ばかりです。その作品を通して、作者は日本の若い女性が直面している困惑を追究しつつあります。

 そのほか、西加奈子さん(1977-)、羽田圭介さん(1985-)、金原瞳さん(1983-)、綿矢りささん(1984-)など優秀な青年作家がまだたくさんいます。近いうちに、この人たちの作品も中国の読者に紹介できればと思います。(聞き手:陳博)

関連報道:「中国青年作家会議2010」北京で開催

背景資料:

 「中日青年作家交流会議2010」の出席者

 中国:

 麦 家(団長、「暗算」で茅盾文学賞などを受賞)

 李 浩(「将軍の部隊」で魯迅文学賞受賞)

 魏 微(人民文学賞、魯迅文学賞など受賞)

 張悦然(中国語文学伝媒大賞など受賞)

 徐則臣(荘重文文文学賞など受賞)

 葛 亮(台湾連合文学小説賞など受賞)

 安妮宝貝(多数著書はベストセラーにランクイン)

 崔蔓莉(「殺鴨記」で金陵文学賞を受賞)

 日本:

 中村 文則(団長、芥川賞、大江健三郎賞受賞)

 青山 七恵(「窓の灯」で第42回文藝賞受賞。「ひとり日和」で第136回芥川龍之介賞受賞。短篇「かけら」で、最年少で川端康成文学賞受賞)

 山崎ナオコーラ(「人のセックスを笑うな」で第41回文藝賞受賞)

 西 加奈子(「通天閣」で織田作之助文学賞受賞)

 村田 沙耶香(「授乳」で第46回群像新人文学賞を受賞、「金色の歌」で第31回野間文芸新人賞を受賞)

 羽田 圭介(「黒冷水」で第40回文藝賞を受賞)


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