<日本語題> クレージーストーン
<英語題> CRAZY STONE
【キャスト】
郭涛(保安課長役)
割と控えめな人柄で、普段メディアへの露出が少ないので、日本のリスナーたちにはなじみがないかもしれません。でも、中国では、彼の作品を見ていない人はいないと思います。ドラマや映画、舞台劇でも大活躍している本格的な俳優です。
【スタッフ】
寧浩(ニン・ハオ)監督
期待の若手監督。山西省出身で、今年まだ29歳ですが、国際映画祭での受賞歴もある注目の監督です。今回の『瘋狂的石頭(クレージーストーン)』が予想以上の大成功を収め、話題の人となっています。
【主な監督作品】
2003年『香火』
2005年『緑草地(モンゴリアン・ピンポン)』
【ストーリー】
舞台は中国の重慶。
倒産寸前の工場の敷地から、見事な翡翠の石が見つかります。そこで工場では、この翡翠をしばらく展示して、客寄せをすることにしました。こうすれば話題となり、あとで高く売ることができるからです。ところが、この翡翠の噂を聞きつけた泥棒たちがやってきます。香港からやってきた大盗賊もいれば、地元の泥棒3人組もいますが、みんなでその翡翠を狙っています。そして、泥棒たちと立ち向かうのが、保安課長の包世宏という男。ひとつの翡翠をめぐって繰り広げられる、警備員と泥棒たちの駆引きを描いたドタバタコメディといえるでしょう。翡翠が結局どうなっていくのか最後まで分からないという、ハラハラドキドキの展開でした。
【レビュー】
まわりの評判がずいぶんよかったので、早速チェックしてみました。本当に、面白い映画で、爆笑シーンもたくさんありました。ブラックコメディーというかんじで、絶妙なストーリーやテンポのよさ、キャスティングの面白さなどに、監督のコメディーのセンスがよく現れています。
舞台が重慶なので、映画のセリフは全部、四川の方言になっています。ちょっと聞きづらかったので、字幕に頼ってしまいました。でも、方言だからこそ、滑稽さが増していてよかったと思います。
(編集:コオリ・ミン)
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