2008年もあと残りわずか。今年は、皆さんにとってどんな年でしたか?そして、2009年はどんな年にしたいですか?2008年は中国にとって、オリンピック開催の年でしたし、災害を含めていろいろな出来事もあったので、来年は穏やかな一年になってほしいです。
さて、2008年を振り返ってみると、中国の音楽シーンにはどんな動きがあったのでしょうか?今回は、「2008年ヒット曲総集編」と題して今年の話題曲や印象深い曲をまとめてご紹介します。
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劉歓(リウ・ホアン)&サラ・ブライトマン/「我和イ尓(you and me)」 |
2008年は、なんと言っても世界から注目を浴びた北京五輪。 公式テーマソング決定までの道のりは非常に長いものでした。2003年4月から一般公募を開始し、水面下で選考が着々と行われてきました。五輪開幕100日前に発表されるという話もありましたが、選曲は難航を極め、最終的には開幕直前に発表されることとなりました。 開会式では、無数の傘が開かれる中、曲のイントロが始まりました。中央の、地球をイメージした巨大な球体の上に、劉歓とサラ・ブライトマンが現れると、場内からは大きな歓声が沸き起こりました。しなやかでやさしいメロディに、観客たちは心を打たれました。これまでオリンピックのテーマソングと言えば躍動感あふれるものが主流でしたが、この歌は異色と言えるでしょう。 | |
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張[青見]頴(ジェーン・チャン)/「heroes」 |
今年の映画界ではカンフーブームが巻き起こりました。中国だけでなく、日本でもカンフー映画の公開が相次いでいます。この春公開された「カンフーくん」、柴咲コウ主演の「少林少女」、そして、夏休みに公開されたドリームワークスの話題アニメ「カンフー・パンダ」などなど。そんな中、語らずにいられないのが、ハリウッド映画の「功夫之王(ドラゴン・キングダム)」です。ジャッキー・チェンとジェット・リーが初めて共演した作品とあって、話題騒然でした。この「功夫之王(ドラゴン・キングダム)」の主題歌「heroes」を担当しているのは、大陸の人気歌手・張[青見]頴(ジェーン・チャン)。 2008年は、張[青見]頴(ジェーン・チャン)にとって大豊作だった一年ではないでしょうか。北京五輪聖火リレーのテーマソングや100日カウントダウンソングに参加したほか、話題の映画・ドラマの挿入歌や主題歌も数多く担当してきました。今いちばんノッている女性歌手と言えます。 | |
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もう一曲映画つながりでご紹介したいのが、alanの「心・戦(心の戦い)ーRED CLIFFー」という曲。この曲は、日本で好評上映中の歴史大作「レッドクリフ」の主題歌。監督はハリウッドで活躍しているジョン・ウー。主演には、金城武、トニー・レオンをはじめ、チャン・チェン、リン・チーリン、ヴィッキー・チャオなどアジアの人気俳優が勢ぞろいしました。日本では、公開2日間の興行収入は6億6千万円にのぼり、最も売れたアジア映画となりました。 こんな話題作の主題歌に大抜擢されたのが、alanという女性歌手。彼女は中国四川省出身のチベット族で、現在は日本でも活動しています。彼女の抜群な歌唱力が監督の心を捉え、主題歌担当の依頼を受けたとか。また、今後は日本での活動にますます力を注ぐということで、日本での活躍ぶりも期待されます。 | |
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周杰倫(ジェイ・チョウ)/「青花瓷(セイカジ)」 |
今年7月5日、中華圏音楽シーンの一大イベント「台湾金曲賞」の授賞式が、台北で行われました。1990年から始まった「台湾金曲賞」は「台湾のグラミー賞」とも言われており、今年で19回目を迎えました。 今年の金曲賞で注目されたのは、周杰倫(ジェイ・チョウ)の「青花瓷(セイカジ)」という曲。周杰倫(ジェイ・チョウ)はこの曲で、「最優秀シングル賞」「最優秀作曲者賞」「最優秀作詞者賞」の主要3部門を独占する快挙を成し遂げ、相変わらずの実力を見せつけました。この曲は、去年の大ヒットアルバム『我很忙(僕はとっても忙しい)』の収録曲で、持ち味の中国風アレンジを生かしたラブバラードで、中華圏では誰もが口ずさむことができるほど大ヒットしています。 | |
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周杰倫(ジェイ・チョウ)/「稲香(稲の香り)」 |
今年の中華圏年間ランキングで第1位に輝く曲は周杰倫(ジェイ・チョウ)の「稲香(稲の香り)」です。 この曲は、今年10月14日に発表した最新アルバム『魔杰座(モージエズオ)』に収録された曲で、アルバムの中で一番人気の高い曲でもあります。自分の子供時代の思い出を綴った曲で、ノスタルジックなアレンジが印象的です。 | |
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V.A./「相信愛(愛を信じて)」 |
今年5月12日、中国西南部の四川省でマグニチュード8.0の地震が発生しました。10数万人の死傷者を出した大地震で、今でも、被災地で復旧作業が続いています。今回の地震で被害を受けている人々を応援するため、たくさんのチャリティーソングも生まれています。地震発生から3日目の14日、中央人民ラジオ放送局の主催により初の大型チャリティーイベントが開催されました。このイベントには、那英(ナー・イン)や韓紅(ハン・ホン)、張[青見]頴(ジェーン・チャン)、王宝強(ワン・パオチャン)をはじめ、中国を代表するアーティスト約230名が参加したそうです。このイベントで、多くのアーティストによって披露されたのが、この「相信愛(愛を信じて)」というチャリティーソングです。 |
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