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ナビゲーター 黄競
7月7日は、24節気の一つ「小暑」で、この頃から暑さが本格的になってきます。日本では7月7日と言えば七夕ですね。中国の七夕は、毎年の旧暦7月7日で、今年は8月13日になります。
夏の節句と言えば、七夕のほかに、端午節や中元節があります。今回の中国メロディーは夏の節句をテーマにし、中国各地の夏の伝統行事と音楽をご紹介しました。
最大の夏祭り・端午節
中国の端午節は旧暦5月5日に行われ、この日は、各家庭で粽を食べる風習があることは有名ですが、広東省や福建省などの地方ではドラゴンボートレース(龍舟比賽)が端午節の定番イベントとなります。端午節の前後一箇月の間、地元ではほぼ毎日さまざまなレースが次々と行われ、レース場は大勢の参加者と観客で賑わいを見せます。多くのチームは勝利を目指して数ヶ月前から訓練を始め、福建省浦田地区では「寧荒一年田、不輸一次船(たとえ耕地を荒れさせても、ドラゴンボートレースに負けてはいけない)」という言い方まであります。
蒙古草原の娯楽大会・ナーダム大会
毎年7月から8月にかけて、蒙古草原は一年中で最も美しい季節を迎えてます。この季節は草原の空がとても明るく晴れ渡り、広々とした草原はまるで見渡す限り続く緑の絨毯のようです。草原に点在する白い羊の群れはまるで緑の絨毯に刺しゅうされた白い花のようです。
7月下旬、静かな草原がにぎやかになり、伝統的な祭り・ナーダム大会が始まります。ナーダム大会は蒙古族の伝統的な武術大会です。各地の牧畜民が集まりモンゴル相撲、競馬、アーチェリーの腕を競い、年に一度の夏の盛大な行事を楽しみます。
ロマンチックな祭り・七夕
夏の夜、星空を仰ぎ見ると、煌く天の川がまるで北から南へ向かう橋のように夜空を横切ります。天の川を隔てて輝く二つの星、それが織女星と牽牛星です。中国の伝説では七夕の夜に織女星と牽牛星が年に1回だけ出会い、静かな葡萄園の下では、織女牽牛のささやくような声が聞こえると言われます。
七夕の夜、女性たちは果物やお菓子を供え、織女星に、より聡明に、器用になる事を祈ります。娘たちは幸せな結婚をして、円満な家庭をきずくようにと願います。
中国のお盆―中元節
七夕が終わると旧暦7月15日の中元節を迎えます。日本のお盆と同じように中国の中元節も先祖を祀る重要な祝日です。でも、地域によって、やり方はかなり違います。中元節の最も盛大なイベントは山西省西北部の河曲県の黄河の畔で行われる灯籠流しです。中元節の夜、黄河の広々とした水面には様々な灯籠が美しく映えます。人々は川岸で灯籠流しの幻想的な風景を楽しみながら、先祖の霊の平安を祈ります。
番組の中で取り上げたのは騫龍奪錦(ボートを競い、旗を奪う)、 天堂( パラダイス)、「夫妻双双把家還(家路につく夫婦)」、「荷燈謡(蓮の灯籠の調べ)」全4曲でした。
1曲目 騫龍奪錦(ボートを競い、旗を奪う)
この曲は広東音楽の代表曲です。曲は吹奏楽器・打楽器の合奏曲で、ドラゴンボートレースの激しい場面を表現しています。 多くのボートが水の上を飛ぶように走り、追いつ追われつ、抜きつ抜かれつの激しい場面をイメージしてみてください。
2曲目 天堂( パラダイス)」
この曲は蒙古族の歌手・テンゲルが唄ったものです。テンゲルの心の底からの歌声は、故郷への深い愛情を感じさせ、多くの人を魅了しています。
歌詞は
広がる空、清らかな湖
青々とした草原 ここは我が家
疾走する馬 白い羊の群れ
大好きな女の子 ここは我が家
親愛なる我が家 私のパラダイス
3曲目 夫妻双双把家還(家路につく夫婦)
この曲は安徽省の地方劇・黄梅劇の織女牽牛伝説の劇中歌です。
歌詞は
木の上の小鳥は恋人同士。
緑と豊かな水の山々は笑顔をみせる。
奴隷のような暮らしは、もう終わった。
夫婦二人はそろっって家に還る
あなたが田んぼを耕し、私が布を織る
私は水を汲み、、あなたは庭にその水をまく
寒さにかまどが壊れても、風雨を防ぐことはできる
二人の思いやりと愛情があれば、苦しい生活も甘く感じる。
君とぼくは鴛鴦の鳥みたい
一緒に地上で人間と暮らそう
4曲目 荷燈謡(蓮の灯籠の調べ)
曲は少女たちが鮮やかな花で彩られた灯篭を川に流す時の喜びを歌い上げました。
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宛先
〒100040 中国国際放送局日本語部「中国メロディー」係
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