会員登録

2つの顔を持つ西安~古都から近未来都市へ~

2010-06-07 17:34:20     cri    

工事中の長安タワー

                    土砂の様子

 園内の敷地は418ヘクタールで東京ドームのおよそ80個分。そのうち約半分は水域、つまりゆったりとした水と緑に囲まれた、自然が豊富な会場だ。今回のテーマは「人と自然の共存、古都長安」で、会場はパビリオンやタワーなど合わせて4つのメインシンボルと異国情緒を放つ3つのサービスエリア、そして5つの園芸パークから構成される。

 この広大な博覧会会場が完成して、沢山の人々が西安を訪れれば今までの古都のイメージは覆されるだろう。しかし、驚くのはまだ早い。この博覧会会場はなんと市の中心地から車で20分程走った浐灞生態区という大規模開発地域の中にすっぽり納まってしまうのだ。

 浐灞生態区は水と緑に囲まれた総合開発区域で、金融、旅行、商業、物流、文化服装、科学教育、緑化公園などなど、多岐に渡る分野が1つの区域に集約される。もちろん住宅も有り水域面積だけで2万ヘクタールを超える。この超大型開発区、つまり、一つの街が完成すれば2020年には人口55万人をかかえる大規模複合型都市になる計画だ。

 この他にも、長安城の北側の大明宮遺跡を修復し、更に南側にも曲江国家級文化産業模範区を開発中で、環境への配慮、発展開発、歴史的建造物の保護という3つの柱を掲げて調和のとれた未来型国際都市を目指している。

 これまで中国は沿岸の都市ばかりが発展、開発の面で注目されてきたが、西安の大規模開発が進めば、北京、上海に次ぎ、西安は第3の中国の代表的な、いや、世界を代表する都市に生まれ変わる。

 そうなった時、冒頭の「兵馬俑」の写真を見た誰もが当たり前のように西安の名を口にするようになるだろう。(取材、文 丹羽麻衣子)


1 2
関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS