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武夷岩茶

2009-11-04 10:48:21     cri    
 武夷は建安の北苑と同じように皇帝用の御茶園のおかれたところで、景観が素晴らしく、武夷山自然風景区に指定されています。

 武夷山は三十六峰、九十九山があり、その間を九曲河が曲がりくねって流れています。武夷では、茶ノ木が山の岩石の間から生えているので、岩茶と言うのです。野生の茶と同じような環境にあります。ですから武夷茶はほかの銘茶のように、一定の品種からなる茶園がありません。従って生産量も少なく、現地に行かない限り、本物の武夷岩茶を目にすることができないともいえます。

 武夷岩茶の中の名樹として名高いのが大紅(糸包)です。この茶木は武夷山自然風景区の天心岩という岩壁の上にあります。大紅(糸包)についてはいろいろ神秘的な伝説があります。その茶木の種は鶴が加えてきたものだとか、その茶木は元は仙人の杖だったとかいう説です。

 大紅(糸包)と言う名称の由来について次のような話が伝えられています。その昔、福建省のある県の長官が病気にかかって日増しに痩せ衰えていきました。有名な医者にみてもらったり、いろいろな薬を飲んだりしましたが、一向によくなりません。

 ある日、その長官の夫人が現地の天心寺と言うお寺にお参りにいくと、和尚が武夷岩茶を手渡して、これを飲んで見なさいと言いました。夫人はその茶を持ち帰って主人に飲ませました。県の長官はその茶を一度飲むと元気が出てきて、何度か続けて飲むと病気が完全に治ったのです。

 長官は病気が治ると感謝の気持ちをこめて、わざわざ武夷岩茶の茶木のある所に出かけました。そして香を焚いてその茶木にささげ、自分の着ている赤い長い服、紅(糸包)を茶木にかけたのです。そのため、この武夷岩茶には大紅(糸包)と言う名がついたのだと言われます。

 岩茶は茶木が岩の間から生えているので、茶摘が非常に難しく、さるを飼いならし、赤い着物を着せ、茶を摘ませたため、大紅(糸包)の名がついたのだ言う説もあります。大紅(糸包)は茶木の背丈がそれほど高くなく一メートルほどです。茶の葉は比較的大きめの厚みのある楕円形ですが、葉の数はあまり多くありません。この大紅(糸包)の茶木は非常に貴重な存在で、したがって大紅(糸包)の茶もとても尊いものとされているのです。

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