菱の実は健康にいいものです。まだ熟していない時に皮を剥いて食べればとても甘美で、よく成熟したものは、蒸したり煮たりして食べるといいです。また、細かく刻んでご飯や粥を作ってもおいしいです。
菱の実は豊富なでん粉、タンパク質、ブドウ糖、脂肪、ビタミンB1、B2、C、カロチン及び、カルシウム、燐、鉄などを含んでいます。その栄養価はその他の木の実などに比べても見劣りしません。生のままで食べれば果物、調理して食べればご飯に取って代わることもできます。
漢方では、菱の実を食べると内臓にいいし、ダイエットにも役立つと認められています。
菱には有機ゲルマニウムが多量に含まれています。ゲルマニウムとは、食物に含まれている有機ゲルマニウムのことで、ゲルマニウムが含まれている食物は数が少なく、貴重なものです。 有機ゲルマニウムは体内の酸素を著しく増大させ、有害な毒素や老廃物を体外に排泄させ、細胞や器官の働きを活発にするので、免疫力や自然治癒力を高めるといわれています。
また、菱の実には多くの薬用効果があります。精がつき、病気を治すことにもプラスになると言われていて、がん、たとえば食道がん、胃がん、子宮がん、乳腺がんなどをある程度予防できるということです。
簡単な調理方法:
1.水炊きし、しばらく沸騰させて、あく抜きをします。
2.あく抜きをしたあと、菱の実を500g新しい水に塩10g入れ、沸騰しはじめてから30分程度ゆでてお召し上がりください。
菱ご飯、野菜サラダに入れても美味しく召し上がれます。
ここで別の2つの食べ方を紹介します。一つは、生の菱の実の果肉を使って調理します。1回に20個、適量の水に浸してとろ火でよく煮てスープを作ります。1日3回飲みます。もう一つは菱の実の果肉100グラム、ヨクイニン30グラムを使って一緒に煮て粥を作るものです。
ちなみに、ひしで作られた焼酎「菱娘」を紹介します。
薬膳酒には1.8リットルのホワイトリカーに菱の実150潤オ200gを6ヶ月漬け込んでください。
漢方薬局では、菱の実を砕いたものが民間薬、健康食品として売られており、煎じてお茶代わりに飲むことができます。
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