気温の上昇に伴い、野菜の質も向上しています。そのうち、一番質が良くなるのはニラです。
漢方医専門家は「早春にニラを食べると免疫力が向上する」としています。
ニラの独特な辛味や香りはその中に含まれる硫化物によるものです。これらの硫化物は殺菌と消炎の作用があり、人体の免疫力を向上させます。また、これらの硫化物はビタミンB1やビタミンAの吸収を助けます。従って、ニラとビタミンB1を多く含む豚肉を一緒に食べるのは栄養面で効果的です。ただし、硫化物は加熱すると揮発しやすいので、料理する時は強火で手早く処理しなければなりません。
ニラの栄養価は主に、ビタミンC、B1、B2や、カロチン、炭水化物それにミネラルです。そして、セルロースも豊富で、100グラムのニラにはネギやセロリより多い15グラムのセルロースが含まれています。このセルロースは腸の蠕動を促進し、大腸がんを予防します。また、コレステロールの吸収を減らし、動脈硬化や冠状動脈心臓病などを予防・治療する作用もあります。
ニラは体に良い食材ですが、多く食べれば食べるほど良いという訳ではありません。ニラには粗繊維が比較的多く含まれ、消化しにくいため、1度に食べ過ぎると、下痢を起こしやすくなります。1回に100グラムから200グラムぐらい食べるのが一番効果的です。
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