山西省臨汾市第3人民病院に,ある母と娘がいます。
母親の名前は劉芳英。12年前に脊椎管狭窄症を患い、ここで治療を受けています。娘は孟佩杰。今年21歳で、山西師範大学臨汾学院に在学中ですが、この病院で母親の面倒を見ています。
この親子は,血は繋がっていません。孟佩杰は5歳の時、実の父親を交通事故でなくし、残された母親は、4人の子供を養うことが出来ず、彼女を劉芳英に養女にだしました。養母・劉芳英は病弱だったこの娘が丈夫に育つよう、いろいろ考えました。
劉芳英は「彼女が小さい頃、お肉は好きではありませんでした。そこで、肉を一口食べたら、ご褒美をあげました。ご飯は、たくさん食べるように茶碗にてんこ盛りにしました」と語りました。
しかし、楽しい生活は、長続きしませんでした。孟佩杰が8歳の時、劉芳英は脊椎管狭窄症を患い、自活できない状態になってしまいました。養父は耐えられず、家を出てしまい、残された幼い孟佩杰が、生活の重い負担を担うことになりました。
それから、孟佩杰は母親の面倒をみながら、学校に通いました。か弱い孟佩杰は毎日早起きし、勉強の傍ら椅子の上で何度も火傷しながら料理を作りました。
自分の努力に加え、彼女を取り巻く人々の支援の下で、孟佩杰は学業優秀で優しくかつ責任感のある大人となりました。2009年秋、孟佩杰は山西師範大学臨汾学院に入学することになり、母親を臨汾市に連れてきました。
母親の回復を願い、孟佩杰は漢方の治療法を学んだり、時間を見つけては母と話をしたりしました。
8歳からの4000日あまりの日々で、孟佩杰は養母が育ててくれた3年間分恩返しをしたことになります。
養母、劉芳英は「こんなに素晴らしい娘をくれた実の母とこの娘に感謝します。来世があるなら、様々な恩返しをしたいと思います」と述べました。
その後、孟佩杰のことが社会に広まり、2010年、病院は劉芳英の治療を無料にしました。大学は奨学金を支給し、企業や個人など社会の人々も彼女たちに援助をしてくれるようになりました。
現在、養母・劉芳英の健康状況は好転しつつあります。
今日は、学びながら養母の面倒を見る、心が美しい娘・孟佩杰を紹介しました。
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