リスナーの皆さん、ご機嫌いかがですか?長い間、お楽しみいただいた番組「新疆シリーズ」の時間ですが、前回で終了し、今回からこの時間は、「成功物語~小さな出来事」をお届けします。事前にお知らせできず申し訳ありませんでした。今回から始まる「成功物語~小さな出来事」ご案内は高橋恵子です。
人生の成功は職業、年齢、出身などにかかわらず、平凡な職場で黙々と努力し自らの人生の価値を実現させれば、誰でも平凡でない人生を送れるだろう。この番組「成功物語~小さな出来事」は1週間おきに、一般の人々の身近にある小さな出来事にスポットライトをあて、最終に成功した人のことを皆さんにお伝えします。
小さな出来事から、あなたも素晴らしい明日を迎えてください。
今回の小さな出来事は山東省出身の管爽爽をご紹介します。今年22歳の管爽爽は山東省莱陽市にある小さいな村・中陡山に生まれました。2歳の時、他の子供と同じように歩くことができないため、お母さんは彼女を連れて幾つもの病院を回りました。そして、5歳の時にやっと、脊髄性筋萎縮症(SMA)と診断されました。当時、国内外、この病気の治療方法はありませんでした。「一生車椅子の上で短い人生を送ることしかできない」と医者に言われました。子供のころの管爽爽さんにとって一番羨ましかったのは、他の子供が元気よく学校に通っていたことです。管爽爽は「おじさんが自転車に私を乗せて、2年間、学校に送り迎えしてくれた。その後は、学校をやめ、家で少し勉強していた」と語ってくれました。
この状況は、2003年までずっと続きました。テレビを見ていた管爽爽は多くの人がインターネットで買い物しているということを知りました。自分のネットショップを開きたいと、両親にと相談しました。そして、7000元(日本円で約10万円)のパソコンを買いました。これに対し、管爽爽は「テレビを見たときは、そんなに難しいと思わなかった。その後、自分で色々やってみて、兄や姉がいる時に、質問したりした。寝ても覚めてもパソコンのことが頭から離れなかった」と語りました。
様々な準備作業を経て2004年末に中国最大のECモール・淘宝(タオバオ)で、管爽爽のネットショップの営業が始まりました。数日して、一つ目の商品、母親のが手作りのセータが初めて売れました。また、自らの営業経験を重ねるために、他の店の受付もやりました。管爽爽は「他の店の受付に応募した時、自分以外の希望者も多かったけど、結局、最後に私が採用された。2ヶ月働いて、店長に昇格し、そのネットショップの経営を任された。1年間で休みなしで毎日16時間で働いた」と語りました。
様々な努力を通じて、管爽爽のショップは淘宝の「5つのダイヤモンド」と呼ばれる人気の店になりました。月間販売件数は300件を超え、年間売り上げは100万元(日本円でおよそ1300万円)に達し、その純収益も十数万元(約130万円)になりました。
2009年淘宝の年次総会で、管爽爽は特別ゲストとして、自分の経営経験を紹介しました。その後、淘宝の所属する電子商取引サイト運営業者アリババ・グループの総裁・馬雲氏と一緒に写真を撮り、台湾の実力派歌手・张韶涵(アンジェラ・チャン)の代表曲「隐形的翅膀」隠れた翼を歌いました。そして彼女は「最も強靭な売り手」と評価されました。
一日の仕事が終わり、ベットに横になったこの女の子は、より遠い未来のことを考えていました。仕事とお金。彼女が求めたものですが、それが全てではありません。親の面倒をみ、より多くの人に幸せと楽しみを与えるのが本当の目標です。
管爽爽は今後のことについて、「現在、今後のことはあまり考えない。日々努力して、もし、ある日に死んでしまっても親に何かを残したい」と語りました。
運命と言う観点から見れば、管爽爽は不幸だったかもしれません。しかし、管爽爽の人生は幸せな人生です。彼女はネットの世界で、自分の生きる道を見つけ、自信と楽しさを探しあてました。彼女に翼をつけたのは彼女自身だったのです。
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