モルガン、上海不動産の一部売却を検討
18日付広州日報は、「米モルガン・スタンレーが上海に保有する不動産の一部売却を検討中」と伝えました。モルガン・スタンレーは03年に上海不動産への投資に着手。同市の不動産価格に天井感が出てきたことを根拠に、「今が売りどき」と判断したということです。
中国国家発展改革委員会が16日発表した8月の全国70都市の不動産販売価格は前月比0.1%下落。上海は前月比0.2%下落しました。
モルガン・スタンレーはこのほど発表したリポートで、「中国の不動産市場は崩壊の可能性が存在する」と報告。不動産市況の悪化が続けば、国内の開発業者は銀行借り受けの返済が滞り、銀行にまで影響が拡大するとしています。
売却物件は、モルガン・スタンレーの上海で初の大型投資となった「新天地大厦」や、浦東新区のマンション「茂行世紀公園」などが有力視されています。また、上海で最も高いビル「上海環球金融中心(上海ワールド・ファイナンシャル・センター)」についても、出資比率を現在の9%にとどめ、追加投資しない方針を決めたという。
対外直接投資、07年末累計で1000億米ドル突破
18日付京華時報によりますと、中国商務部、国家統計局、国家外貨管理局は17日、国内の対外直接投資額の累計額が07年末現在で1179億1000万米ドルと、1000億米ドルの大台を突破したと発表しました。
内訳は非金融分野が1011億9000万米ドル、金融分野が167億2000万米ドルで、全体に占める割合はそれぞれ85.8%、14.2%。投資先別では、香港、英領ケイマン諸島、英領ヴァージン諸島が上位3位となりました。このほか、アジア、南米向け投資が引き続き目立っています。
07年の対外直接投資額は前年比25.3%増の266億1000万米ドルでした。分野別にみると、非金融分野が40.9%増の248億4000万米ドルで全体の93.7%を占めたが、伸び率は前年と比べて2.9ポイント低下しました。金融分野は前年より18億6000万米ドル少ない16億7000万米ドル。全体に占める割合は6.3%でした。(レコードチャイナ)
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