カザフスタンを訪問中の習近平国家主席は7日、同国の首都アスタナでナザルバエフ大統領と会談しました。

　席上、習主席は、2013年9月にカザフスタンを訪問した際に提唱したシルクロード経済帯の構想が、中国とカザフスタン両国の努力でこの1年あまりで一定の成果をあげられていることを評価したうえで「平等互恵を基に、シルクロード経済帯とカザフスタンの『光明の道』という新しい経済政策の結びつきを推進して、共同の発展と繁栄を願っている」と述べました。また「双方は引き続きインフラ整備の相互連結（コネクティビティー）に関する大型プロジェクトを実施し、エネルギーと金融の協力を推進すると共に、人的協力を深め、安全協力を強化していくべきだ」と今後の協力の方向についての考えを示しました。

　これに対して、ナザルバエフ大統領は、習主席の前回のカザフスタン訪問で合意したとおり、両国関係が新しいレベルまで引き上げられるとして、習主席のアジア運命共同体構築の主張と「一帯一路」（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）構築の提案を支持する考えを表し、中国と経済貿易、生産能力、エネルギー、科学技術などの分野での協力を強化したいとの姿勢を示しました。

　両国の首脳はまた、アジア相互協力信頼醸成措置会議（CICA）やアジアインフラ投資銀行（AIIB）、上海協力機構、中央アジアの情勢など共に関心を持つ問題について意見を交わしました。（ヒガシ）