韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は4日、大統領府・青瓦台（チョンワデ）で開かれた首席秘書官会議で韓日関係について談話を発表し、日本の安倍晋三首相がこのほどアメリカで行った演説について、「日本は未だに歴史問題を正視していない」と強く批判しました。

　パク大統領はその席上、「関連の歴史問題において、安倍首相は今回の演説というチャンスを利用して誠意ある謝罪をせず、隣国との信頼関係の強化を図らなかった」と指摘したうえで、「この演説はアメリカでも多くの批判を受けた」と述べました。

　パク大統領はさらに、「日本は未だに歴史問題を正視していない。韓国の外交は歴史問題で『埋没』してはならないが、歴史問題ははっきりさせる必要がある。歴史問題についての立場を堅持しながら、根本から全てにおいて追究する必要がある」と強調しました。パク大統領はまた同日の会議で、韓国は現行の対日政策を堅持し、外交部門の高官を留任する意向を示しました。

　一方、韓国の尹炳世（ユン・ビョンセ）外相は同日の記者会見で、「日本政府が譲歩しなければ、韓国はアメリカとドイツに歴史問題についての支持を求めるつもりだ」と明らかにしました。（05/05　Lin,　小山）国際・交流へ