ネパール内政省が伝えたところによりますと、25日にネパールで起きたマグニチュード8.1（中国地震台ネット）の大地震で、国内の死者の数が2500人を超え、5900人以上がけがをしたということです。中国、ヨーロッパなどの国際救援隊は26日にカトマンズ入りし、救援活動に当たっています。

　26日正午、ネパールではマグニチュード7.1の余震が起き、世界最高峰エベレストでは再び雪崩が引き起こされました。強い余震が数回も発生した後、カトマンズの古い建築物は数多く倒壊し、屋外の仮設テントで避難生活を送っている住民の間にはパニックが広がっています。震源地附近のポカラでは水や電気、通信システムが遮断され、道路は通行不能となっています。

　中国政府はテントや毛布、モーターなど2000万元相当の緊急救援物資を提供しました。26日にカトマンズ入りした中国の国際救援隊は約4時間の作業を経て、16歳の少年の救出に成功しました。また、58人からなる中国の医療チームは27日朝、成都から出発して被災地に赴き、医療救援に参加しています。

　大地震の影響を受けて、ネパールと隣接しているインド北部でも多くの犠牲者が出ました。インド内政省のデータによりますと、インドでは死者数はすでに60人を超えたということです。（ZHL、林）国際・交流へ