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 新華社論評:中国経済が急激に悪化することはない

2015-03-06 15:20:26     cri    
 一国の経済を囲碁に例えるなら、一手一手が全局に関わるものです。

 5日に、第12期全人代第3回会議で審議するために提出された政府活動報告は、GDP成長率の目標を3年続いた「7.5%前後」から「7%前後」に下方修正し、2004年の水準に戻しました。

 これは、様々な議論を引き起こしました。

 「中国経済はすでに断崖から落ちるように急激な悪化の途中にあり、今後6%、5%と下落するだろう。中国だけ"壊滅"するのではなく、世界経済も急変するだろう」と見ている人もいます。

 しかし、GDP成長率目標の下方修正は、中国が国内外の複雑な情勢に対する理性的な認識に基づき行ったものであり、また経済の安定成長という新常態(ニューノーマル)に適応するための積極的なものです。つまり、その目的は経済の安定成長と改革の全面的深化を維持し、国民の福祉を高めるとともに、世界各国に中国の経済発展の成果を共有させることにあります。

 囲碁の世界では、初心者は目先のことしか見えませんが、玄人は高い見地に立って見据え、余裕を持って石を打つことができます。

一手先を見据えて考えると、次のようなことが分かります。全般的に良い方向に向かっている中国の経済ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は依然として変わっておらず、「ハードランディング」したりしないことです。2014年の中国経済の成長率は過去24年来の最低水準を記録しましたが、世界的に見ると相変わらず上位に挙げられます。

 その次の一手を見据えると、経済成長がギアシフトし減速していますが、中高レベルの発展に向けてより確かな歩みを踏み出したことが分かります。「新常態元年」のこの2015年、中国経済という巨大な船は「ダブルエンジン(経済成長を促すエンジンと伝統的エンジンの改造)」の駆動によって、より安定的に前進します。政府機構の簡素化と権限移譲により、イノベーションと起業が大いに促進され、1日平均1万社の企業が新規に登録されています。商事制度から金融までだけでなく、価格から国有企業まで、改革から生まれた原動力はより上質の経済成長の下支えとなっています。

 さらに次の一手を見据えるなら、社会主義の中国が経済発展をするのは本をただせば国民のためだということが分かります。国民の雇用や教育、所得、社会保障、医療保健、住宅、生活環境を保障するために、一定程度の経済成長を確保する必要があります。

 そのさらに次の一手を見据えると、責任のあるオープンで包容力のある大国として、中国は世界各国と発展の成果を分かち合い、世界に発展の恩恵を与えたいと思っていることがわかります。このようなウィンウィンの理念と行動は世界の経済回復を促す重要な要素です。中国は120以上の国や地域にとって最大の貿易パートナーとなっています。また、「一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)」やアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の創設を積極的に唱導しています。これらは中国経済だけでなく、世界経済と人類の発展にもプラスとなる事業です。

 中国経済は崖っぷちに追い込まれているのではなく、新たなスタートラインに立っているのです。(ZHL、小山)暮らし・経済へ 

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