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イランを公式訪問している中国の王毅外相は15日、首都テヘランでイランのザリフ外相と会談し、両国関係の発展推進について討議しました。
王外相は「中国とイランは両国関係の潜在力を引き出し、互恵協力の範囲を拡げ、両国関係の全面的な発展を推し進めていく必要がある」と強調したうえで、政治上の相互信頼の強化、「一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)」の共同建設、伝統的なエネルギー分野における協力強化、産業協力の展開という4つの提案を出しています。
王外相はまた「両国はテロ・麻薬・越境犯罪などの取締り分野における交流と協力を強め、文化、教育、科学技術、観光などの分野における協力を推し進め、相互理解を深め、友好を継承するとともに国際と地域の問題に対する交流を保ち、発展途上国として共通の利益を確保すべきだ」と強調しました。
また、注目されているイラン核問題について、王外相は「イラン核協議は歴史的チャンスが訪れている。期日通りの包括的な合意達成は大きな流れであり、合意に達すれば、イランの原子力の平和利用を含む合法的な権益保護や制裁によるイラン国民の困難からの脱出、経済発展、核拡散防止システムの維持、地域の平和と安定、国際社会の難問解決の経験提供に役立つ」と話しました。
一方で、ザリフ外相は「イランは中国側とハイレベル交流を保ち、相互信頼を深め、実務協力を深めると同時に、エネルギー、相互連結(コネクティビティ)、鉄道、港、科学技術、人文などの分野における協力を行うことを期待している。イランはイラン核問題の解決に向けた主要6カ国(米英仏中露独)との包括的合意を図っており、そのための協議の中で中国側が果たした役割に感謝するとともに、中国のより大きな役割発揮を願っている」と話しました。(殷、小山)
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