大メコン川流域経済協力計画（GMS）第5回首脳会合に参加するためタイを訪れている李克強首相は現地時間19日午後、バンコクでタイのプラユット首相と会談しました。

　李首相は席上、両国が調印する鉄道や農産品貿易協力に関する了解覚書について「これは両国が互恵共栄の協力で収めた大きな成果で、地域のインフラ整備のレベル向上やコネクティビティー（相互連結）の加速、商品の流通と人的往来にとってプラスとなる」として、両国の鉄道建設に関する作業を早急に展開し、早期の着工に向けた基礎作りをすることに期待を寄せました。

　これに対して、プラユット首相は「中国と鉄道建設や農産品貿易の協力を行うことはタイにとっても大きな意義がある一方、地域のコネクティビティーの実現と発展にも役立つ」として「タイは中国と緊密な協力を保ち、関連の協議を実現して、国交樹立40周年を契機に両国関係のグレードアップを推進する」考えを示しました。

　会談を終えた後、両首相は中国とタイの鉄道や農産品貿易協力に関する了解覚書の調印を見届けました。（ヒガシ）