中国政府法制事務室の公式サイトでは24日『公共場所の喫煙抑制条例（草案）』が公開されました。この草案ではあらゆる屋内の公共の場における禁煙が定められています。これは全国を対象にした全面的な禁煙を定める初の行政法となります。

　草案によりますと、屋内の公共の場所だけでなく、①未成年者が集まる公共の場所、②大学の敷地、③婦人・児童保健機関、小児科病院、産婦人科病院、④スタジアムやスポーツジムの観客席や競技場、⑤バス停などの屋外も全面的な禁煙の対象になっています。

　中国の喫煙人口は3億人を超えており、およそ7億4000万人が受動喫煙にさらされています。毎年、エイズと結核、マラリアによる死亡者の総数を超える136万6000人が喫煙による病気で死亡しています。

　中国は2003年に世界保健機関（WHO）が提唱する『たばこの規制に関する枠組条約』に調印し、2006年1月9日から発効しています。（殷、小山）暮らし・経済へ