エルサレムにあるユダヤ教礼拝所で18日、パレスチナ人2人による襲撃事件が発生し、4人が死亡、複数の負傷者が出ました。その後、重傷を負った警察官が死亡し、死者は合わせて5人となりました。

　イスラエルの警察発表によりますと、18日朝、銃や刀、斧を持ったパレスチナ人2人はユダヤ教礼拝所に礼拝に来ていた人々を襲撃しました。犠牲者の身元については、3人がアメリカとイスラエル両方の国籍を持っており、1人がイギリスとイスラエルの国籍を持っているということです。

　イスラエルのネタニヤフ首相は襲撃事件の犯人らに強い制裁を加えると声明を出すとともに、パレスチナのイスラム原理主義組織『ハマス』とパレスチナ当局の放任がこの局面を招いたことを非難しました。

　アメリカのオバマ大統領は襲撃を非難するとともに、パレスチナとイスラエルに自制を保つよう呼びかけました。

　国連のパン・ギムン事務総長は襲撃事件を非難し、被害者家族に慰問の意を表し、負傷者の早期回復を願う声明を発表しました。（殷、高橋敬）国際・交流へ