日本の作家村上春樹氏は3日、日本には歴史を正視する勇気がなく、被害者意識を捨てられない。第2次世界大戦で犯した侵略の罪も数年前に発生した福島原発事故に対してもしかるべき責任を負っていないと述べました。
「毎日新聞」は3日、村上春樹氏のインタビューの内容を掲載しました。村上氏はその中で「1945年の終戦に関しても2011年の福島第1原発事故に関しても、誰も本当には責任を取っておらず、この『自己責任の回避』という態度が定着してしまっており、終戦後は結局、誰も悪くないということになってしまった」と述べました。
この上で村上氏は、敗戦国の国民として、多くの日本人は自分を被害者にみなし、侵略者であるという身分を無視していると分析しています。そして、「その傾向はますます強くなっている」と指摘しています。まさに日本が自身の20世紀前半での行為に対して後悔の意を少しも示していないため、現在、隣国との関係に持続的な緊張をもたらしています。村上氏は、日本の第2次世界大戦での侵略暴行に対して中国や韓国が怒るのは「当然」の反応と語っています。
さらに日本のこのような態度は歴史だけでなく、目の前の現実に対しても同じで、福島原発事故がその例として挙げられるように、地震と津波による放射性物質の漏洩事故について「誰が加害者であるかということが真剣には追及されていない」ことに憂慮の意を表しました。(玉華、小山) 国際・交流へ
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