中国の李克強首相は4日北京の人民大会堂で、カタールのシャイフ・タミム・ビン・ハマド・アル・サーニー首長と会見しました。

　その際、李克強首相は「中国はカタール側と共に両国の戦略パートナ関係の持続的発展を推進していきたい。中国は現在対外開放に力を入れ、区域経済協力の更なる発展を積極的に支持している。中国はカタール側と石油ガス面での協力を深化させ、この分野における長期的かつ全面的な協力関係を構築していきたい。カタールが中国と湾岸協力会議間の自由貿易圏の交渉に積極的な役割を果たすよう希望する」と述べました。

　これに対し、タミム首長は多くの中国企業のカタールでの投資を歓迎し、便宜を図りたい。また湾岸協力会議と中国との協力によい役割を果たしたいと述べました。

　同日に、中国人民代表大会常務委員会の張徳江委員長は人民大会堂でタミム首長と会談し、「中国とカタールは国交樹立以来26年間、終始平等に接し、互いを尊重することを堅持し、各分野の協力で実り豊かな成績を作り出し、積極的に両国関係を発展させてきた。タミム首長が中国を訪問する間、両国首脳は重要な共通認識に達し、共に戦略的パートナー関係を築き上げる共同声明を発表した。これは中国とカタールの関係が新たな段階に入ったことを意味している。これを機に、双方の戦略的パートナー関係が安定して発展し続けることを促すべきだ」と話しました。

　タミム首長は今回の訪中成果を認め、中国との全面的な協力を深めていきたいという意向を表しました。（怡康、kokusei）