中国の李克強首相がイタリア訪問期間中、中国とイタリア両国はローマで共同声明を発表しました。それによりますと、両国は中国とヨーロッパの「平和・成長・改革・文明」の4大パートナーシップの構築を目指し共に尽力するということです。

　イタリアがEU・欧州連合の輪番議長国となることを契機に、両国は『中国・EU協力2020戦略計画』の実施に取り組み、相互理解と尊重の下、貿易と投資、持続可能な発展、都市化、科学技術のイノベーション、人文、人権などの分野における対話と協力を拡大していく方針です。

　また、イタリアの2010年上海万博への参加に続き、中国は2015年ミラノ万博への出展に向け積極的に準備しており、一つの国家パビリオンと二つの企業パビリオンを建設する予定です。

　声明によりますと、観光誘致のため、双方は相手国の観光客に対するビザの発行手続きを簡素化するとともに、文化遺産や文学出版、現代芸術と設計、クリエイティブ産業、交換留学生などにおける交流と協力を拡大するということです。さらに、越境犯罪やテロ取締りなどの分野における双方の協力拡大も声明に盛り込まれました。（10/16　Lin,　林）