上海協力機構（SCO）首脳理事会第14回会議が12日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれました。

　中国の習近平国家主席は講演を行い、加盟国と国民の安全と福祉の拡大を念頭に置いて域内協力の強化を主張しました。

　習主席は「安定維持能力の向上と安全な法執行システムの完備を継続し、SCOのテロ対策機構で麻薬取締機能を構築し、安全対策センターを設立する。宗教過激主義とサイバーテロの撲滅に重点を置き、分離主義とテロリズムへの対策で歩調を調整する」と述べました。

　域内の成長牽引について、習主席は「貿易と投資分野における協力のレベルアップと拡大を通じて域内の経済統合を推進し、越境輸送で各国の潜在力を発揮させ、SCO金融機関の設置についていち早く合意し、エネルギー政策の協調と需給協力を深め、原油と天然ガスを輸送する越境パイプラインの安全確保において協力を拡大し、食糧政策の協調と食糧の総合生産能力を高め、SCOの科学技術パートナー計画を制定し、環境保全情報の共有プラットホームを構築し、中国・ユーラシア経済協力基金の規模を50億ドルに拡大する。中国は2015年から2017年までにSCO加盟国の公務員と管理・技術要員2000人に向けて養成訓練を実施し、今後5年間でSCO諸国のユースリーダー50人を招請し研修を行い、2015年には世界反ファシズム戦争勝利70周年の盛大な記念行事を行う。中国はSCOへの加盟拡大とシルクロード経済地帯建設への参加を歓迎し、域内諸国の相互接続と新型工業化プロセスを推進する」と述べました。（ジョウ、林）