ウクライナ外務省は2日、ロシアがウクライナ領土に対し、公然と武装侵攻を開始したと改めて非難しました。

　ウクライナは、この一週間、ロシアがウクライナ東部地区に侵攻したうえ、ロシア領内からウクライナ軍の陣地などを砲撃していると絶えず訴え、強く批判して来ました。ウクライナ外務省のペレビニス報道官は2日、ロシア側は戦争をひた隠しにすることを放棄し、ウクライナ領土に対し、公然と武装侵攻を開始したと強く非難しました。ウクライナ側は、あらゆる措置を講じて自らの自衛権を行使することを訴えるとともに、ロシアの侵略に反撃する効果的な支援を国際社会に求めています。

　一方、ロシア側は、いかなるロシア兵士もウクライナ国内での衝突に関わっていないとして、ウクライナ側の指摘を一貫して否定しています。ロシアのラブロフ外相は2日の記者会見で、危機打開のため、政治的解決を図るよう、アメリカによるウクライナ側の説得に期待を寄せました。

　欧州連合（EU）の次期外務・安全保障政策上級代表に選出されたイタリアのモゲリーニ外相は2日、ブリュッセルで、遅くとも5日までにロシアに対するEUの新たな制裁案を決定することを明らかにしました。（09/03　Lin、林） 国際・交流へ