中国・ラテンアメリカ・カリブ諸国首脳会合が17日午後、ブラジルの首都ブラジリアで開催されました。今回の会合の開催は中国が提唱し、各国の指導者は「平等互恵、協力共栄、共同発展」のテーマをめぐって討論しました。

　習近平国家主席は「共同発展の運命共同体を構築する」と題する基調演説を行い、中国とラテンアメリカの協力に向けた中国側の提案と措置を発表し、政治上の相互信頼、経済貿易分野における協力共栄、人文交流における相互学習、国際問題における緊密協力、二国間関係における相互促進という側面を併せ持った新しい中国・ラテンアメリカ関係と、双方が共同で発展する運命共同体を構築するとの考えを示しました。

　習主席は席上「中国とラテンアメリカの指導者が双方の発展を共に検討することは世界的な影響を及ぼす歴史的な大事件だ。中国が今回の会合を提案した目的は、対話を強化し、共通認識を拡大し、中国とラテンアメリカの関係を高いレベルに推進することにある。これは、双方の現実的利益と長期的利益に合致するだけでなく、南南協力にもプラスになる」と述べました。

　一方、ラテンアメリカとカリブ諸国の指導者は「我々は共に未来の協力の仕方を計画してラテンアメリカと中国の関係、南南協力に新しい1ページを加えた。中国はラテンアメリカとカリブ諸国の重要な協力パートナーであり、中国の発展はラテンアメリカとカリブ諸国にとって重要なチャンスである。そして、ラテンアメリカとカリブ諸国は豊かな自然と人的資源を持っており、いずれも改革発展を推進している。中国の成功した経験を参考にし、共同で持続可能な発展を促進したい」との考えを表明しました。（玉華、小山）