改造を行った新しいギリシャの内閣が25日に発足しました。

　新内閣は、新民主主義党と全ギリシャ社会主義運動とで構成される連立政権で、新民主主義党のサマラス党首が引き続き首相に就任し、全ギリシャ社会主義運動のベニゼロス党首が副首相と外務大臣を兼任します。また、ストゥルナラス財務相は留任するということです。

　新内閣発足後の会議でサマラス首相は、残されたこのあと3年でギリシャの安定を保ち、債務危機をいち早く乗り越えていくと表明しました。

　サマラス首相は、国の財政赤字を減らすため、6月11日に国営テレビ局を閉鎖しましたが、これがテレビ局スタッフ2700人の反対を受け、また3党連立政権の一翼を担っていた民主左派が政権を離脱したため、24日に内閣改造を実施したものです。（劉叡）　国際・交流へ