ロシアのロゴジン副首相は1日、6月からロシア国内にあるアメリカの衛星利用測位システム（GPS）の関連施設について、軍事目的での利用はできなくなることを明らかにしました。また、これらの施設はすべてロシア政府の監督下にあると指摘しました。

　更にロゴジン副首相は、ロシアとアメリカの間で中断されていたロシアの全地球測位衛星「GLONASS（グロナス）」システムの地上施設をアメリカ国内に設置する件について、8月31日までに交渉を再開すると発表しました。ロシアは交渉の結果に基づいて新たな決定をするということです。

　一方、ロゴジン副首相は5月13日、「アメリカ国内でのグロナス地上局の設置が進展しない場合、ロシア国内でのGPSの11箇所の地上局の運用を停止する」と述べました。（Katsu、高橋）