中国の王毅外相は15日夜、ベトナムのミン副首相兼外相との電話の中で、中国政府を代表し、強く非難するとともに厳正に抗議しました。王外相は「ベトナムは中国人や中国企業に対する暴行の責任を負うべきだ」として、直ちに暴動を抑え、すべての中国企業や中国人の生命と財産の安全確保、襲われた中国人や中国企業への善処、暴行した犯人の懲罰と損失の賠償を求めました。

　ベトナムのミン副首相は「今の事態を非常に重くみて、すでに1千人あまりの容疑者を逮捕した」と話しました。また、ベトナム在住の中国人と中国機関の生命と財産の安全確保に力を尽くす姿勢を示しました。

　一方、劉振民外務次官はベトナムの中国駐在大使を緊急に呼び出し、ベトナム在住の中国人の安全と権利を確保するよう、求めました。また、同日、劉建超外務相補佐官が率いる作業グループがベトナムに向かいました。（ヒガシ）