北京大学図書館は3日から4日まで図書館が所蔵する「大倉文庫」の善本展示会を行い、日本から買い戻した2万冊以上の中国古書を展示しました。
去年、北京大学は1億人民元を拠出し、日本から2万冊余りの「大倉蔵書」を買い戻しました。これについて中央文史館の袁行霈館長は、「これは中国がこの100年以上の間で初めて海外から大量に中国の古書を買い戻したものだ」と述べました。
北京大学図書館によりますと、買い戻した大倉蔵書は合わせて931類2万8143冊にのぼり、そのうち、中国の古書が716部2万6260冊、日本の古書が187部2546冊、朝鮮の古書は1部2冊含まれるとのことです。これらの蔵書の中には経・史・子・集という中国の古典4分類の古書が全てそろっています。特に、翰林院に保存されていた『四庫全書』の進呈本も含まれていますが、関係者によりますと、『四庫全書』は戦乱で失われ、残存する進呈本はわずか300種しかありません。大倉文庫の古書の中には翰林院の印章がある古書が25種あり、その一部は消失に瀕する世界に1点しか残っていないものです。(hj 大野)暮らし・経済へ
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