韓国の旅客船「セウォル号」沈没事故から2週間が経ち、依然、行方不明となっている97人の乗客の捜索が続いています。韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は29日、閣議を開き、事前の事故防止策や事故直後の対応について、政府側の不手際を認め、犠牲者の家族と国民に謝罪をしました。

　救助チームは同日、船体左側の客室を捜索し、5階のロビーと4階の客室から新たに12人の遺体を見つけました。現場の海域は大潮にあたり、捜索は困難を極めています。韓国側の発表によりますと、これまでに205人が死亡し、97人が行方不明となっています。中国人4人も犠牲になったということです。

　韓国地元のメディアは、乗務員の人数について、29人（20人救助、3人死亡、6人不明）のほか、仁川市側が4人の臨時雇いの乗務員を確認したと報道しています。この4人は476人の乗客リストに入れられ、乗務員リストには入っていないということです。（Yin、山下）国際・交流へ