ベネズエラのマドゥロ大統領は現地時間10日夜、大統領府で、反対派と初めての公式会談を行いました。会談では、主に現在の国内政治危機をいかに解決するか協議しました。

　会談にはマドゥロ大統領と反対派の指導者カプリレス氏のほか、ブラジル、エクアドルなどの外相も参加しました。マドゥロ大統領は、「今回の対話は異なる陣営のベネズエラでの平和共存を求め、ベネズエラの民主主義を強化することを目的としているが、反対派に譲歩はしない」と述べました。カプリレス氏は、「今回の対話に同意したのは、ベネズエラの現状は変える必要があると思うからだ」と述べました。双方は、来週火曜日に次回の会談を行うことで合意しました。

　国連のパン・ギムン事務総長は11日声明を発表し、会談に歓迎の意を表した上で、ベネズエラの各方面が対話に参加し、現在の危機を解決するための共通認識に達するよう呼びかけました。（玉華、大野）国際・交流へ