中国の王毅外相は14日、北京を訪問中のアメリカのケリー国務長官と会談した際、南海の情勢に対する中国側の見解と政策方針を表明しました。
王外相は「第一、南海の情勢は全般的には安定しており、中国は東南アジア諸国連合(ASEAN)と共にこの地域の平和を引き続き確保する能力と自信がある。第二、南海の航行の自由と安全について現在、過去および将来においても問題は存在せず、どの国も南海を自由に航行する合法的権利を持っている。第三、中国とASEAN諸国は『南海各方面行動宣言』を全面的、効果的に実施し、海上における実務的協力を強化しており、これに基づいて『南海行動準則』の作成に関する交渉を進めている。第四、中国は南海諸島およびその周辺海域の主権において十分な歴史的、法的根拠を持っている。現在の争いは、1970年代以降、一部の国が中国の南沙諸島の一部島嶼を不法に占拠したことが原因である。このような状況下であるにもかかわらず、中国は一貫して平和手段での解決を目指し、当事国との話し合いに取り組んでいる」と述べました。
さらに、王外相は「最近、国際社会では、事実に合わない発言をし、南海における争いを大げさにし、地域情勢の緊張を煽る者がいる。我々としては、これは受け入れられない。断固反対する」と強調しました。(鵬、高橋)
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