中国の李克強首相は26日から28日にかけて、陝西省商洛、安康、西安などを視察し、中国共産党中央と国務院を代表し、新春を祝いました。

　出稼ぎ労働者が多い旬陽県金坡村を訪ねた李首相は、ふるさとに残されたお年寄りや子供たちを励ましました。李首相は「新しい都市化の推進に伴い、もっと近くで雇用が増えるようになり、一家団欒を楽しむことができる」と話し、子供たちが勉強に励み、「山の希望」になるよう、期待を寄せました。

　その後、李首相は地元の土壌の旱魃状況や、帰る場所がない子供や高齢者を受け入れる安康の救助ステーション、自然災害が頻発する陝西省南部から引っ越した雲蓋寺鎮花園コミュニティを視察しました。視察の途中、李首相は何度も車を停め、地元の郵便局や市場なども熱心に見学しました。また、民間企業の順豊速運会社では、従業員の仕事を体験し、自動車企業の比亜迪（ＢＹＤ）社では、新エネルギー車の研究開発事情を聞きました。さらに、李首相は、中国航空工業公司第一飛行機設計研究院を訪問し、研究開発と飛行テストシステムの情報を詳しく聞きました。（ヒガシ）