中国の李克強首相は2日、人民大会堂で、イギリスのキャメロン首相と、中国新政権発足後の初めての中英年次会合を開きました。中英関係や関心を寄せる国際問題と地域問題について踏み込んだ意見を交わし、合意に達しました。

　李首相は「中英両国は共に世界の目線と重要な影響力を持つ国であり、健全で安定した両国関係の発展が双方の共同利益に合致し、世界の平和や繁栄、発展、進歩に有利である。両国は相互に尊重し、重要な利益に関する問題において互いにバックアップし、敏感な問題を適切に処理する必要がある。中英両国の戦略的パートナーシップを更に推進し、より大きな成果を収める。また、中英両国は優位性の相互補完を実現し、共同発展と繁栄の新たな進展を遂げると信じる」と述べました。

　これに対し、キャメロン首相は「イギリス政府は中国との関係を非常に重視し、相互理解と相互尊重の原則に基づいて対話交流を強化し、協力を絶えず推進する。イギリスは中国の主権と領土保全を尊重し、チベットが中国の一部であることを認め、チベット独立を支持しない」との立場を表明し、「イギリスはオープンな国際貿易体系を支持し、中国と共に貿易や投資、科学分野などの協力を強化していきたい」との考えを示しました。

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