吉林省長春市で20日の夜から続く濃霧は一向に晴れる気配はなく、ますます濃くなってきています。これを受け長春市気象台は21日の午前2時45分に最高レベルの濃霧レッド警報を出し注意をよびかけました。同省の高速道路、鉄道、空の便にも影響が出ています。21日の午前6時、長春市ではマスクをした巡査中の警官や市民の姿が目立ちました。

　吉林省気象台は午前7時に再び濃霧オレンジ警報を出しました。吉林省の大部分の地域が濃霧に覆われ、そのうち白城東部、松原、長春、四平、遼源の各地では視界が500メートル以下、このほか一部地域では視界が100メートル以下となっています。

　霧の影響で21日の朝から吉林省では多くの高速道路が一時閉鎖となりました。このほか列車にも遅れが出ており、一部区間では速度制限措置が取られています。長春龍嘉空港では視界が100メートル以下のため、全便合わせて22機が離着陸ができない状態となっています。（殷、吉野）　暮らし・経済へ