ここ数日、北京、河北、河南、山東、湖南、広西などで濃霧が発生し、人々の生活に支障をきたしています。大規模な大気汚染を受けて、各地は相次いで対策をとっています。

　広範囲の濃霧で交通にも影響が出ており、北京―香港―マカオ高速道路の長沙―湘潭区間と衡陽―昆明高速道路では交通事故が多発しました。また多くの都市で気道感染や呼吸器過敏などの症例が報告されており、北京、済南、石家庄、南寧などの病院では呼吸内科、アレルギー科などで診察を受けた人の数はこの数日間でおよそ8倍に増えたということです。

　北京市政府はインターネット、マイクロブログ、テレビ、ラジオなどを通じて警戒情報を伝え、外出や外での滞在時間をできるだけ減らすよう呼びかけています。

　湖南省の88の県で濃霧が発生しており、省都・長沙の一部の地区では、視界がわずか十数メートルしかありません。湖南省気象台は13日の朝に警報を出し注意を呼びかけました。

　天津市では、道路の状況を監視したり、マイクロブログやラジオなどを通じて道路情報を即時に発表するなどの措置をとっています。（玉華、吉野）暮らし・経済へ