中国の李克強首相は12日、バンコクのタイ中華総商会でタイ華人各界が開催する歓迎レセプションに出席し、談話を発表しました。

　李首相はその際「長い間、多くの華僑・華人は中華文化の伝統を継承し、勤勉と団結の精神を発揚した。また現地の人々と親しく付き合い、目覚しい事業を成し遂げ、タイ経済の重要な一部となった。今後もタイ華僑・華人の事業が発展することを望んでいる。これはタイの発展にプラスとなるだけでなく、両国の互恵共栄にとっても有利となる」と述べました。

　李首相はまた「両国の友情は親戚同士がさらに縁組をするようなもので、両国の協力の見通しは非常に明るい。訪問期間に両国政府は一連の協力協定を結ぶ。これは両国の友情を更に強化するだけでなく、両国企業により大きな協力の余地を与え、中国人起業者により多くのビジネスチャンスをもたらす」と述べました。そのうえで「タイはタイ華人・華僑の現在の故郷であり、中国はタイ華人・華僑の永遠のルーツである。タイ華人・華僑が現在の故郷を愛し、祖先が暮らす土地を愛し、両国の友好協力のために貢献することを期待する」との考えを示しました。

　現在、タイに暮らす華僑・華人は1000万人に達し、タイは東南アジア地域で華人が居住する主要な地域となっています。（HJ　吉野）