中国の習近平国家主席は27日北京の人民大会堂で、アフガニスタンのカルザイ大統領と会談を行いました。両国首脳は両国関係、アフガニスタン情勢及び共に関心を寄せている国際と地域問題について意見を交換し、両国間の戦略的パートナーシップの構築について重要な共通認識に達しました。

　習主席は、「中国とアフガニスタンは伝統的な友好隣国だ。両国は去年、戦略的パートナーシップを確立し新たな段階に入った。中国はアフガニスタンに対する友好政策を堅持し、アフガニスタンと共に戦略的パートナーシップを深化させ、両国人民に恩恵をもたらし、アフガニスタン及びその地域の平和、安定、発展に貢献したい」と語りました。

　習主席は両国関係について5つの提案をしました。

　一、 ハイレベル交流及び政府、立法機構、政党間の交流を保ち、重大問題についての戦略的疎通を強化して、政治的相互信頼を深化する。

　二、 経済貿易、請負工事、資源・エネルギー開発、インフラ整備などの分野の協力を強化する。

　三、 安全協力を強化し、3つの勢力（民族分裂勢力、極端宗教勢力、テロ勢力）、麻薬密輸、越境犯罪を取り締まる。

　四、 人文交流を拡大し、引き続き中国から、アフガニスタンの各分野への人材育成を支援する。

　五、 国連などの枠組内での疎通と協調を強化し、上海協力機構がアフガニスタン問題で更に大きな役割を果たすことを支持する。

　カルザイ大統領は、「中国はアフガニスタンの友であり、頼もしい隣国でもある。我が国は中国の理解、尊重、支持及びアフガニスタン問題での重要な役割に感謝している。中国には引き続き、アフガニスタンの平和、安全、安定及び周辺国家との関係改善に建設的な役割を果たしてほしい。アフガニスタンは中国の、テロ勢力への取り締まりを断固支持しながら協力して、共同の安全を確保する」と語りました。

　会談後、双方は「中国・アフガニスタン戦略的パートナーシップ深化に関する共同声明」を発表しました。（白昊、丹羽）