中国国務院の李克強首相は23日午後、北京でベネズエラのマドゥロ大統領と会談しました。

　会談で李首相は、「近年、中国とベネズエラは共に戦略的パートナー関係を発展させ、豊富な成果を得てきた。昨日、マドゥロ大統領は習近平主席とも実りある会談を行った。中国はマドゥロ大統領が率いる新政府が、経済発展、国民生活の改善の面で幸先の良いスタートを切ったことを高く評価している。中国はベネズエラと共に、両国関係と各分野での実務協力を新たなステップに進め、両国国民に恩恵をもたらしたい」と述べました。

　また、李首相は会談で中国経済のモデル転換についても触れ、「今年に入り、経済の減速という圧力を前に、現在と長期の双方を見据えた政策措置を講じた。財政政策では赤字を拡大させない。金融政策では、緩和も引き締めも行わず、構造調整によって改革開放を揺るぎなく進める。市場の活力の喚起に力を入れ、弱い部分を強化し、質と効率の向上を図り、国民生活を保障、改善し、健全で持続的な経済発展のための基礎を固める。中国は各国との互恵協力を深化させ、共同発展を実現させたい」と話しました。

　マドゥロ大統領は、「ベネズエラと中国の関係は、国と国との関係における模範的な関係だ。両国の協力は互いの共同利益に合致し、双方の国民に利益をもたらしている。ベネズエラは中国と共に戦略的パートナー関係を深化させ、中国・ベネズエラ高級合同委員会の役割を強化し、両国の国家発展戦略にあわせて、エネルギー、金融、鉱業、農業、インフラ施設などの分野での協力を進めたい。両国の協力は、ベネズエラの発展モデルの転換を支えるだろう」と述べました。（劉叡、高橋）