中国の李克強首相は11日、大連・2013夏季ダボス会議の開幕式で挨拶し、「地域貿易の最終目的はグローバル経済の一体化を実現することであり、多国間貿易に取って代わるべきでなく、取って代わることもできない」と述べました。

　李首相は、「二国間および地域内貿易は多くの国や地域で発生し、非常に活発化していると言える。TPP、TTIPなどに対して、中国は常に開放と包容の態度で取り組んでいる。われわれは、世界経済の一体化、貿易自由化は阻止できない趨勢であり、この過程で地域貿易を増やすことと多国間貿易体制を発展させることは車の両輪であると認識している」と述べました。

　また、李首相は、「もちろん、地域貿易も二国間貿易も多国間貿易の基本原則を守らなければならないし、開放・包容・透明の原則に基づいて行われるよう希望する。この基本原則は、貿易の自由化に有益であり、貿易保護主義には断固として反対しなければならない。どんな地域貿易も最終目的は世界経済の一体化を実現することであり、それは多国間貿易に取って代わるべきでなく、取って代わることもできない。これは世界経済の持続的発展が必ず通らなければならない道だ」と強調しました。（玉華、大野）