16日に出版された中国共産党中央委員会の機関誌「求是」に、中国の楊潔チ国務委員の「新たな情勢下での中国の外交理論と実践の革新」という文章が発表されました。

　文章では、「中国の外交理論と実践の革新は一連の新たな重大な成果を生んだ」とし、「習近平総書記率いる中国共産党中央は、複雑な国際情勢に直面する中で理論と実状を結びつけ、勇敢に探索し、内政と外交の有機的な統一を堅持し、中国の特色と時代の趨勢を一体化させ、外交理論と実践で短時間に重要な突破を実現させた。これによって中国共産党中央の開拓革新の決意と世界的な視野、前途を見据えた戦略思想、大局をコントロールする能力が示され、外交活動の新たな局面の打開、重要な戦略的チャンスの時期の捉え方に有力な理論と実践的な保障を与えた」としました。

　文章では、新たな情勢の下での中国の外交理論と実践の革新を五箇条にまとめました。

　一、中国と世界各国の交流協力を推進するため、「中国の夢」という重要思想を掲げ、その中身を充実させた。

　二、中米の新型大国関係の構築と各大国との関係の発展を推進した。

　三、周辺国家や発展途上国との友好協力を強化するため、正しい権利・義務観を堅持することを発表した。

　四、国家の核心的利益を守るための外交活動のトップダウン設計、戦略計画、ボトムライン思考を強化することを打ち出した。

　五、中国共産党中央の外交活動の集中的、統一的な指導を確保するため、その統括と協調の強化を打ち出した。（白昊、丹羽）